─ 御社は何をされているのですか?
安倍:コンサルティングって名前が付いてますけど、Webの開発・クラウドのインテグレーション、その辺のIT関連の開発と、企業に入ってPoC(Proof of Conceptの略)って今言われてるじゃないですか。そういう新らしいアイデア実現のための簡単で不完全な実現化を行うようなことをやったり、開発の支援したりっていうところです。
─ なぜ前職を退職し、起業なんですか?
安倍:最初は、就職するか転職するか起業するか悩んでたんですよ。結構良い条件で内定も貰ったし、行く企業もあったんですが、妻から「やりたいことをやってみたら良いじゃないの」って言われて。じゃあ起業してみようかなみたいな、簡単に言うとですよ。
─ 結構悩みました?
安倍:そうですね。悩みはしましたね、やっぱり。やっぱり家族いるので。大丈夫か?みたいな。
─ まだ走ってる最中ですから、あれですけれども、起業を選択したわけじゃないですか。どういう風な感じなんですか?うわあ、やっぱ向こう行っときゃよかったなっていう。
安倍:最終的にはどうなっちゃうかわからないですけども、幸いにもお客さんとかチームには恵まれています。起業した直後、仕事をくれる方いたんですよね。
─ 具体的にはいつですか?この会社がスタートしたのは。
安倍:6月です。半年前ですね。
なんですかね。前の会社でちゃんとやってきたっていいますか、人となりとできることは知ってもらっていたので、そのまま仕事をくれましたね。
今は、その仕事をやりつつ新しいところを開拓して、自分らの形にしていくところをやっていますね。順調と言えば順調ですね。
─ 起業は、頭の片隅にずっとあったということですか?それとも突然湧いてきたようなものですか?
安倍:20年近く会社の中で、新規事業をやってきたんです。チームで独立した感じでやってたので、採算とか結構合ってたんですよ、最初から。何年前から、会社のバックがなくなっても自分らでやっていけるんじゃないかなとは思っていました。
─ 今後どういう会社にされる予定なんですか?
安倍:IT分野の企業さんでこれから新しいことをしたいけど人材がいないとか、例えばPoCとかやりたいんだけど人材がいないとか技術がないとか、そういうところに手助けできるようなチームをまず作りたいなと思ってます。
藤岡:僕自身は技術を作って世の中を面白くしたいなって思ってます。それはインタレスティングの方ではなくて、笑かす方です。
技術を使ってテクノロジーで便利にしたいって皆さんよく言われるんですけれども、でもなんかそれって違うような気がするので。だってドラえもん欲しいって思いますけど、本当に、なんて言うかドラえもんがなんで欲しいかっていったら、彼面白いじゃないですか。
─ なぜでしょうね!
藤岡:ただ言われるがままにひみつ道具を出すようなロボットとか、言われるがままに受け答えをするだけのロボットだと売れないというか何にも響かないですけど、でもドラえもんみたいに口答えしたり、時には一緒にいたずらして怒られたり、ああいうものがあると心に響きますよね、人に。そういう何か人の心に響くようなものを技術を使って提案していきたい、解決していきたい、そういうことができる会社にしたいなとは思ってます。いかがでしょうか?
─ いつからそのように思ってるわけですか?
藤岡:1年位前からですね。元々そういうことはやりたいなって思っていて。それでロボットとかやらせていただいていまして。そこにはやっぱりキャラクターがあって、遊び心もあるんですよ。そういう風に今まで企画してやってきたのが良かったです。
─ じゃあ諸々良いですね。良いっていうか、転機としては。
藤岡:そうですね。転機としては良かったかなと、はい、思います。
─ 安倍さんはどういう方ですか?何年位お仕事なされてる?
藤岡:5、6年位ですかね。2014年の7月から。話しやすい方ですよね。 やりやすいですけど、なんでやりやすいのかって言われたら言葉にできない。 結構色んなこと任せてくれますし、責任は俺がとるという感じの方だからですかね、やっぱり。
─ ほう、なるほど。藤岡さんはどういう方ですか?
安倍:なんて表現すればいいんだろうな。まあこういう感じなんです。 こういう人材っていうのは結構レアなんです。技術もちゃんとしてる。そしてもう100%良い人じゃないですか。
─ なるほど。色んな意味で面白い会社にできそうですね。
─ どういう会社さんをメインにお手伝いしていきたいのですか?それは業種とかサイズとかエリアとかもあるし、その会社のカラーなど…?
安倍:そうですね、新しいことをやって、それなりにシステムを使いつつも、なんて言えばいいんだろうな、面白いこととか楽しいことに変換できるようなお客さんと付き合いたいですね。
─ では、あるお客様が予算はあるけれども、ちょっとうちは堅い会社で面白いこととかやってもらっちゃ困ると。でも予算はあるし御社と付き合いたいと、こういうお客さんが現れたら社長はなんて言うんですか?
安倍:とりあえずうちの精鋭を1人か2人行かせるので、カラーが合ったら引き続きやってくださいと言います。問題がなければ増やしていきましょう、と。
藤岡:まあ、その通りだと思います。
安倍:ただ中からは変えれると思いますよ、必ず。
─ 中からね。今度はお立場としては経営側ですからね。どういう心構えでいらっしゃるんですか?
藤岡:実はあんまり心構え的なものはない。 役員になるっていう話いただいた時には、諸々の覚悟みたいなものも必要だよっていうのは言われまして。色々考えたんですけど、結局「その覚悟って何だろう」と答えが出なかったので。今は、立場が人を作るみたいな感じではいます。そのうちなにかわかったことがきっと役員としての覚悟なんだろうなと思います。
─ 良いと思います。
安倍:皆最初っから、社長だって社長やってるわけじゃないんだから。
─ 社名の由来を教えてください。
安倍:社名はですね、創業当時は1人でやっていたので、家族経営にはなるかなとは思ってたんですよね。なので子供2人・嫁1人・私と4名いるんで頭文字とってRemyにしました。
─ ロゴにあるこんにゃくのようなものは何ですか?
安倍:ああ、こんにゃくですね。こんにゃくは、ドラえもんの。ほんやくコンニャクだっていう。あれ私が一筆書きで描いたんですよ。10回描いて描けなかったらやめようと思って。8回目描けちゃったんですよ。これだみたいな。
─ すごい。こんにゃくはあれですよね。翻訳をする人っていう。
安倍:そうですね。あれって食べたら機械でもなんでもロボットでもなんでも喋れるようになるじゃないですか。そういう立場の人間にうちの会社の人間がなれたらいいな、っていう思いで付けてますね。
─ なるほど。ドラえもんの1番良いところっていうのはどんなところでしょうか?
安倍:先ほど藤岡も言った通り、やっぱりね、機械じゃなくて「キャラクター」。機械でも機械じゃないっていう感じですね。ロボ格?人格?が存在していて、人の中に溶け込んでいるみたいな感じじゃないですか。キャラクターがちゃんとあって。
─ 世の中には堅い業務システムとか色々ありますけれども、御社にそれを頼んだら何か面白くしてくれるのですね?
安倍:今ちょうどやってるんですよ。堅い系のものも、うちにお願いしたからには、それなりにユーザーフレンドリーにしたいなとは思っています。普通に作っちゃったらベタベタに何かExcelみたいなWebシステムになっちゃうんですけど。
─ なるほど。やっぱり何かロボットに関わるお仕事を今後なされたいんですか?
安倍:もちろんしたいとは思ってますけど、結構ロボットって、まだまだ商売になるにはなかなか難しいんですね。お金もそれなりに必要ですし、受け入れられるところも必要ですし。やっぱりあれですかね、期待値をまだ超えられないところにあるんじゃないですかね。簡単に言ってしまうと。やっぱり期待するものが大きいですね、ロボットに対して皆さん。
─ そうなんですね。
安倍:ロボットでも失敗を許されて、そのリカバリーを人間がして、ロボットと人間が共存できるような世界になれば存在価値が出てくるとは思えるんですけど。今、人間ですら失敗が許されない時代じゃないですか。 市場的にもまだまだ成熟してないのでちょっとね、仕事になるかどうかはってところですね。
─ 最後に2つご質問させてください。1つは今後御社のことをどういう会社に見つけてほしいと考えていますか?。
2つめは人の方ですね。どういう人に見つけてもらいたいかです。きっと合う会社、合わない会社あるはずです。人も同じだと思います。全然合わない人もいると思うし、合う人もいると思う。ちょっと2つお答えをいただきたいですね。
藤岡:世の中にインパクトを残したいと考えている企業さんですね。イノベーションを起こしたいですとか。普通にやってたら何にも響かないじゃないですか。そうじゃなくてドカンと一発人の心に残るようなものを作りたいとか。世界を変えてしまえるようなものを私は発表したいんだ、みたいなところとお付き合いできたら嬉しいですね。
─ 世の中には思いだけあって予算があんまりないっていう会社は山ほどあるんですけど、そんな会社はどうしたらいいんですか?
安倍:そしたら一緒に企画考えて、一緒に成長していければいいんじゃないかなと思いますけどね。それが自分達に刺されば一緒にやりたいです。
既存のシステムにうちのエッセンスを入れて、ユーザーフレンドリーや面白さを加えて継続して使ってもらえるようなものを作れたらいいなっていうことが、「ほんやくコンニャク」じゃないでしょうか。
─ なるほど。人という観点では、どういう人に御社のことを発見してもらいたい?
安倍:人材の話ですね。人材はですね、お金を稼ぐために仕事をするっていうスタンスじゃなくて、できれば自分の好きなことで食べていけるような人に来てもらいたいなみたいな。 好きなことをして、仕事に繋げていってほしいかなってとこですね。
─ そうですね。藤岡さんは、どんな方と今後お仕事なされたいですか?
藤岡:安倍と考えは同じなんですけれども、自分のできることと好きなことを繋げられる人ですかね。エンジニアだと、例えばカニササレアヤコみたいに、お笑いとエンジニアリングを一緒にできるというか、自分のその好きなことを仕事に活かせる人ですかね。
安倍:例えばの話が、私の妻も従業員で、着付けの師範なんね。そういうのもありまして、弊社はロボットをやってるので、例えばロボットに着物を着せて外国人のところに連れて行くとか言うとすごい喜ばれるんです。そういった今までITの業界にマッチしてこなかったようなところとジョインもしたいなとは思ってますね。なかなか難しいですが。
─ 多分そういう会社さんはきっとあるでしょうね。あるけれども、御社のような会社を見つけるのは意外と難しいですよ。それなりの規模感になって、それなりのシステム会社になるとルールと仕様書ときっちりできてきちゃうので。やろうと思っても無理になっていく。
安倍:そうですね。今、大手IT企業さんの研究開発部門から仕事をもらってるんですね。そこでなんか面白いことやりたいなって皆言ってるんですよ。弊社みたいなのを使ってもらって、簡単にざっくり色んなもの作っていきたいなとは思ってるんですよね。
─ それは良い役割ですよね。 多少お金が儲からなかったとしてもね。皆会社だからね。つまんないことをわざわざやってるわけじゃないから。そういうところを専門にもしやってくれる会社があって、ITに長けてるんだったらそれは良いかもしれないですね。
安倍:そうなんです。なので今契約上は別にバグ出ても何も言わないからみたいな。とりあえずスピードとお金かけないでやってみてと言われてるんです。
─ それはまた変わったセグメントで良いかもしれないですね。作れるかどうかわからないけど。ドラえもんを作りたいんだったらうちだと。
安倍:そうですね。
─ なるほど。本日は貴重なお話をありがとうございました。
会社名: | レミーコンサルティング合同会社 |
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HP: | https://www.remy-consulting.co.jp/ |
設立: | 2019年6月 |
代表: | Chief Executive Konjactant 安倍 栄司 Chief Technology Konjactant 藤岡 宏紀 |
事業内容: | WEBデザイン・システム開発、クラウドインテグレーション、ITコンサルティング、ロボットアプリケーション企画・デザイン・開発、着物コンサルティング |