テレワークという働き方が子どもとの日々を豊かにしてくれる。
私が働いている場所は、完全テレワークの会社。
入社した2016年は、当たり前のようにオフィスに出社して
仕事をしていたけれど、2020年から全社完全テレワークになり
自宅で仕事をすることが当たり前になりました。
現在は、動画編集をメインに広報を兼任しています。
私は、小学3年生の一人娘を、ひとりで育てる
いわゆるひとり親なのですが、今になって
オフィスに出社していた当時の子どもへの対応を思い返して
ゾッとして。やり直せるならやり直したい、そういった
後悔を抱くようになりました。
この記事を書こうと思ったのは
この後悔も含めて、当時の子育てのことを振り返りながら
子育てについて過去と現在でどのような変化があったのか
“働く環境”と絡めて書いてみようと思ったことがキッカケです。
きっと、共感していただけるようなエピソードが
出てくると思いますので、最後まで読んでいただけたら嬉しいです。
オフィスに出社していた頃の子育ては最低だった
現在働く会社に入社したのは2016年末頃。
最初は約3年ほどオフィスに出社して、営業担当として働いていました。
当時、子どもは3歳になる手前で、保育園に通っていましたが
朝起きるのが苦手な子どもと毎朝格闘。私の口癖は
「早くして」でした。
頭の中は、仕事と電車の時間のことでいっぱいで、
子どもの気持ちを無視していた気がします。
ひどい時は、電車の時間に間に合わないとわかれば
朝食を中断させ、歯磨きとお着替え。
服が後前逆だろうが、靴を左右逆に履こうが
直している時間もない、とそのまま自宅を出る時もありました。
幸い、子どもが保育園に楽しく通ってくれていたので
行きたくない、とまで言い出すようなことはありませんでしたが
保育園に預ける時、「ママがいい!」とごねるときは
多々あったように思います。
今振り返ると、完全に私の愛情不足が理由で
子どもなりに感情表現をしていたかもしれません。。
仕事に行ったら行ったで、ひとりで育てているプレッシャーから
働くことはお金を稼ぐこと、の頭だけになっていた時期もあり
それが良くない方にはたらき、うまくいかないことも積み重なる。
悪いサイクルが出来上がっていました。
仕事が終わったら、走って駅まで行き
電車に乗って、最寄駅に着いたらまた走って。
保育園にお迎えに行っても、子どもをぎゅっと抱きしめることもなく、
「早く帰るよ〜」と言って、子どもを自転車に乗せて
急いで帰宅、食事、洗濯、お風呂。
晩ご飯も、子どもに食べさせることに必死で
自分は立ち食いしながら、家事をしていたような状態が多く
今考えれば、そこまで頑張る必要があったのか
疑問に思うほどです。
寝かしつける時は、絵本を読んでいましたが
私が先に寝落ちすることもよくあって、
子どもの寝顔を眺めることは数えるほどしかなく、
こんな日々の繰り返しで
気づいたら子どもは5歳になっていました。
やらなければならないこと、そればかりを優先したことも
やらなければならないこと、の中に
子どもとのコミュニケーションがなかったことも
後悔として、蓄積されていた時期。
それが、テレワークという働き方になってから
一変したんです。
テレワークで今までの日々が嘘みたいに。
テレワークになったのは、2020年の7月。
試験運用は前々からしていたものの、
本格的に完全テレワークになったのはこの時で、
当時こどもは、保育園年長さん。保育園生活最後の年でした。
新型コロナウイルスで、たくさんのことを
制限され、我慢ばかりの園生活が始まり
子どもにとって、どれほど窮屈な日々か。
年長さんになったら、こんなことがしたいと
夢見ていた日々にならず、ストレスを溜めていた
気がします。
そんなタイミングでの、完全テレワーク。
これは、少なくとも親の都合で振り回して余計にストレスを
感じさせてはいけない。
おうちでは、なるべく伸び伸び過ごせるように、
と思い、これまでできなかった
“子どもと向き合うこと“に全力を注ごうと決めました。
テレワークの醍醐味といえば、やはり
通勤時間がなくなること。
つまり、その分仕事前、仕事後の自由な時間が
増えるということです。
そこで私は、子供が登園するまでの時間と
登園後の時間を2人で過ごすために、こんなことをしました。
①手を繋いで、お散歩しながら登園する
テレワーク前は移動は、走るか、自転車か、だったので
手を繋いで移動することが少なかったことから、
これを一つの日課となるように心がけました。
朝ご飯が早く済ませられた日は
登園前にお花を摘みに行って一旦お家に戻り
一緒に飾って「きれいだね〜かわいいね〜」と
会話のタネを作る余裕も生まれました。
②帰宅時は寄り道に付き合う
保育園からの帰り道は、子どもが何かに興味を示せば
何も言わず待つようにしました。
雪が降った時は、目をキラキラ輝かせながら
雪遊びを楽しんでいる姿を見て
幸せな時間だな〜と、写真を撮りながら涙したことも。
③家で一緒に過ごす夜の時間はとことん遊びに付き合う
一緒にご飯を食べる、一緒にお風呂に入る、
これだけでは、これまでの後悔を塗り替えられないと思い、
子供が好きなボードゲームにとことん付き合うようにしました。
一緒に遊ぶことで、子どもの性格や特徴をより知ることが
できる機会にもなったように思います。
小学生はさらに、テレワークのありがたみを実感する
これまで、幼児期の話を書いてきましたが、
現在子どもは小学3年生。
幼児期より、手がかからなくなったものの
小学校の急なオンライン授業をはじめ
本人の行動範囲が広がった分、よりテレワークで働けることの
ありがたさを実感しています。
“行ってらっしゃい” “おかえりなさい“
ができること。
急にオンライン授業になったとしても
何かあればサポートしてあげられること。
学童に通うことをやめたい、と言い出した時に
何も気にすることなく、本人の意思を尊重できたこと。
習いごとに行く前に、おやつを出してあげられること。
もちろん仕事をしているので、
タイミングによってはできないこともあるけれど
家に帰ってきて、誰かがいることの安心感は
与えることができている気がします。
自分を責めるのではなく、働き方を考える。
このとおり、テレワークという環境が
私たち親子にとって、どれだけ重要であるのかは
おわかりいただけたと思います。
もし、オフィスに出社していた頃の私のように
子どもと向き合う時間が取れていないことに
罪悪感を感じたりしている方がいるのであれば
それは自分を責めることではないのだと思います。
きっと、毎日育児も仕事も、家事も全力で頑張って
いると思いますし、これ以上、自分を責めることはやめて
働く環境に目を向けてみるのも良いかもしれません。
子どもと向き合い続けられるように。
私のように、ひとりで子どもを育てていらっしゃる方も
多くいらっしゃると思いますが、やっぱりひとりで育てていると
突然大きな不安で押しつぶされそうになったり
悩み続けることがあると思います。
でも、子どもの成長は待ってはくれません。
だからこそ、私は子どもとの時間を大切にしたい。
子どもが興味を持つことは積極的に体験させてあげたいです。
体験させてあげるには、お金も必要かもしれないけれど、
何より大事なのは、そんな子どもの気持ちに
気づいてあげられるくらい一緒の時間を過ごすこと。
向き合い、見守り続けること。
だからテレワークという働き方は、やめられません。
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