エグゼクティブ退職後、お店を開業。『人に喜んでもらえることをして、生きていきたい』
OB・OGインタビュー
エグゼクティブを退職後も、様々なステージで挑戦をし続けているOG・二瓶さんのEXECUTIVE Life.(注1)を伺います。
*二瓶さんプロフィール*
【エグゼクティブでの経歴】
・在籍年数:4年(2015年入社、2019年3月まで在籍)
・業務内容:クライアント企業の営業支援(商談セッティング、商談代行等)、エグゼクティブの自社営業(商談)、広報活動(記事作成、SNS運用等)
【退職後~現在】
・4年前にエグゼを退職し、琥珀糖専門店「魔法の琥珀糖」を開業。メディアでも話題に。
☆琥珀糖専門店「魔法の琥珀糖」HPはこちら >
ー 2022年は、こみゅフェスにも遊びに来ていただき、「魔法の琥珀糖」をありがとうございました!
ー エグゼクティブを退職して、今どんな仕事をされていますか?
現在は、琥珀糖専門店「魔法の琥珀糖」というお店を開いております。
お菓子の製造と販売、小売と、卸し、通販。
それと、以前から活動していた和菓子教室も一緒にやっています。
ー 在職時から、お教室などアクティブに活動していましたよね。
昔から「自分のお店を持つ」という夢をお持ちだったのでしょうか?
あっ、それが全く思っていなかったんです。笑
私はどちらかと言うと、「これ!」と1つに決めて突き進むというよりは、興味がある事はこれもあれもそれもやってみて、「あっ、なんか、これが今いい感じだから、これをやってみよう」いうタイプなんですよね。
ー あんこプレゼンターとしての活動から、どのように琥珀糖専門店の開業に進まれたですか?
和菓子講座をやっていた時に、「練り切り」、「どら焼き」などの他に、「琥珀糖」のメニューもあったんですが、その琥珀糖が生徒さんから好評だったんです。
「販売してほしい」という声をいただいて、生徒さんに売るようになったのがきっかけです。
反響も良かったので、写真を撮って通販のサイトに載せてみたら、それが結構売れて。
それで、どんどんどんどん大きくなっていった、という感じです。
もともと、エグゼにいた頃から「あんこプレゼンター」として開業をしていて、2019年の退職後から半年ほど和菓子教室を続けていたんですが、コロナが出てきて、料理教室を開催することが難しくなってしまったんですよね。
当時二人目を妊娠していたのもあり、妊婦が出歩くことに、厳しい目が向けられるようなご時世でもありました。
それならいっその事、と当初の予定よりも早めに産休に入ることにしたんです。
ただ、産後になってもコロナの影響がまだ続いていたため、同じ場所で復帰することができなくて。
「じゃぁ、もうお店作っちゃおう!」ということで、自分のお店を持つことになりました。笑
ー えぇ!すごい!活躍できる場を自分で作ったんですね!
そうです、そうです。
もうちょっとで産まれる、みたいな時に改装をしてて。
6月に出産し、10月にプレオープン!
なので、開店当初は店内にベビーベットを置いて、ミルクを飲ませながら製造・販売をしたり‥店のお客さんとかにもかわいがってもらってね。
思いつきの人なんですよ~、私。笑
ー 二瓶さんの、思いつきからの行動力と実現する力。素晴らしすぎます!
ー 二瓶さんは、この先どんな輝ける未来を想像していますか?
やっぱり、『人に喜んでもらえることをして、生きていきたい』っていうのがあります。
正直、琥珀糖にこだわっていたり、琥珀糖で大きくしようとかはそんなに考えてなくて、求められなくなったら、また違うことをやってるかもしれないなーって思ってるんです。
あとは、家族に自慢してもらえるような人になりたいな、と思う。
自分の家族もそうだし、親とかもね。
親にはいつもいつも心配かけてきたから、やっと、「頑張ってるね」って言ってもらえるようになって、それが幸せだなって思います。
ー 自分の好きなことで、喜んでもらえるって、すごく嬉しいことですよね。
本当に、そうですね。
もともと製造所を借りるつもりだったのが、お店になっちゃったりね。
ー まさに輝ける未来に向かってますね!
どんな道が開かれるか、行動してみないと分からないものですね!
ー 今を実現するために、どんなことに挑戦してきましたか?
ご存じの通り、まっすぐに「これを絶対やりたい!」っていうタイプではなかったので、色々なことをしてきました。
「何でもできるね」「何でもやるね」と言われるのは、あまり好きじゃないんですけど、
でも、色々経験してきたことが、様々なところで今につながっているなって思います。
例えば、料理教室での講師業や、料理研究家の師匠のもとでアシスタントとして勉強していた頃は、毎日、料理を素敵に盛り付けて一眼レフで撮影してSNSにアップ、みたいな活動を続けていたんですけどね。
現在、パンフレットやSNS等の写真は全部自分で撮影しているので、周りの人からも「えっ!あの写真自分で撮ったの!?」って結構驚かれたりしています。笑
色々な経験が、色々なところで繋がってくるんですよね。
ー プロの方の写真かと思っていました!撮影のセットもご自身で!?
そうそう。これにはこの小物が合うな~とか、なんとなくですけどね。
色々勉強しましたよ~。
ー 開業してから大変なことはありましたか?
琥珀糖専門店というのが、全国的にも少なくて、メディアで紹介されたんです。
今はパートさんがいるんですが、開業当初は一人で製造、販売していたので、開店直後に行列になっちゃったりして、製造が間に合わないことが結構続きました。
どこかで掲載されると、色々なところから取材が来るようになって、また行列‥と。
開店30分ですべての商品がなくなることもあったので、需要と供給のバランスが取れない時期は大変でした。
ー すごいことじゃないですか!
嬉しい悲鳴なんですけどね。
ただ、そうなると「せっかく来たのに」って、お客さんにめっちゃ怒られたりして‥。
そりゃそうだよね。
だから、私としては、売れてても悲しくて。
それでめげてしまった時はありました。
でもその時に、「本当にうちの琥珀糖が好きで、地道に通ってくれる人にちゃんと届けたい」って思ったんです。
だから、積極的に宣伝してばーっと売りたいって欲はあんまりないです。
ー 今は美術館とのタイアップや、百貨店に卸すなど販路も展開もしているんですよね
そうです。
今は製造量が増えたので、卸もできるし、店舗も間に合うようになりました!
ー 大事にしている考え方や、ルールはありますか?
一つは「人も喜んでもらえることをしたい」
あとは「自分の好きなことは崩したくない」です。
だから、この2つが合致するところで生きていたい。
この自分の居場所っていうのかな。
自分がやりたくてもニーズがないとダメだし、ニーズがあっても逆にうちのブランドとは違うって思ったらやれない‥というか、やらないようにしています。
ー 合致するところで生きていく。ですね
うん。難しいところなんですけどね。
お店をやっていると、「もうちょっと安かったら女子校生とかも買いに来るわよ」とか、色々な声がたくさん届くんですよ。出来ないわけではないけれど、でも全部を受け入れてしまうと、それはうちの店ではなくなっちゃう。
だから、耳は傾けるけどあんまり流されないように、って。
自分の「やりたいこと」というところから外れないように、なおかつニーズがあるところを目指してっていう感じです。きっと他のお店の方もそうだと思いますね。
ー 壁にぶつかったとき、どうやって乗り越えてきましたか?
色々あったけど、悪質な誹謗中傷を受けた時ですね。
店舗で買ったことのない遠方の他府県の人から「カビが生えていた」「店長に〇〇と言われた」という、事実無根の書き込みをされたことがあったんですよ。
カビとかは食品として命取りですからね。
ー どう乗り越えたんですか?
2つあるんですが、
1つは、どこにでもそういう方は一定数いるから、仕方ないと鋼のメンタルを作ること!
そしてもう1つは、これはとても大事なことですが、
日頃の行いを正して、「絶対にそれはないです」と言い切れる自信を持った仕事をすること。
ここは本当に大事だなって思いました。
「いや、あの店長さんはそんなこと言わないよ」と、他のお客さまが言ってくれればそれでいいし、保健所調査が入ったとしても「これだけちゃんとしているなら、大丈夫ですね」って。
「あのお店は大丈夫」だと信じてもらえるようになればそれでいい。と思ったんです。
ー 信頼される仕事をする。
妥協せずに、自分たちの仕事はこうですって、ぶれずにバシッと持ってるっていうのは、本当にかっこいいですね!
ー 外に出たからこそわかることや、エグゼクティブで学んだことで、今に活きていることはありますか?
すごくありますよー。
営業される側でもあるので、色々な営業を受けるんですが、やっぱりエグゼのみんながやっている営業というのは、言いたいことを言うんじゃなくて「何か困っていることはありませんか?」のように、課題を聞こうとしてくれるでしょ?
エグゼの営業はやっぱり違うなーって感じます。
自分自身が営業をする場面でも、その感覚や考え方は今でも大事にしています。
外に出てわかることは、そうですねー、
職場環境がいいことは、仕事内容よりも大事だと思う。
今、アルバイトの方にも結構来てもらっていているんですが、「働きやすすぎて本当に最高」と言われるんですよ!
ー 素敵!どんな働き方なんですか?
それがね、エグゼでしていただいたことを、そのまま私が実践してるだけなんですよ。
自分の仕事を代わりにやってもらっていると思ったら、無下にはできないですよね。
何かやってほしいって思う代わりに、こちらも相手に対してやってあげないといけないなって思っているので、例えばいい仕事をしてくれたら、バイトとか関係なくちょっとボーナスをあげたり。
本人も嬉しいし、周りの人も自分も頑張ろう!って思えるだろうし、何よりも「ちゃんと見てくれてるんだ」と思えるかなと思って。
私の中では、エグゼってそういう会社でした。
ー エグゼのみんなに一言お願いします
エグゼのいいところは、人だと思っているんですよ。
みんなで支え合いながら、たくさん色々な仕事をできたっていうのがすごく良かった。
エグゼの経験は本当に、他の企業では得られない種類の経験だと思うし、皆さんの人生にも絶対プラスになっていると思います!
またみんなに会えたら嬉しいです。
(注1)
Executive Life.=社員の理想的な将来像。
エグゼクティブは、2021 年8 月に社員が描く理想的な将来像を実現するためのトレーニング制度「SHIP」を発足。
社員の理想的な将来像(=Executive Life.)は、現役のビジネスパーソンとしてだけでなく、現役引退後のビジョンも含んでいます。
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