株式会社エグゼクティブ | 営業代行/営業支援/インサイドセールス/カスタマーサクセス。豊富なノウハウを駆使し、成功報酬型の料金体系で御社を支援致します!

(インタビュアー:広報部 鈴木)

20年前、起業しようと思ったきっかけは何ですか?

最初は、立派な理念はなかったです。「単純に“起業する事”をしたかった」のだと思います。
ちなみに、父親がそのタイミングで定年退職をしているんですよ。僕としては、そんな父親に肩書をつけたかったんですね。なので、取締役になってもらって、すぐに父親の名刺を作ったんです。

なぜお父さんに肩書を付けたかったのですか?

うーん、僕としては父親に定年退職後も、何かの仕事をしていてもらいたかった。名刺だけだったとしても、僕の作った会社で取締役として在籍してもらうのが、息子の責任を果たす事というか、そんな風に考えましたね。

息子の責任とは何ですか?

そうですねー、何でしょうね?与えられたものは返さないといけない、という考えでしょうかね。

なぜ、営業という分野をビジネスにしようと思ったのですか?得意だったからですか?

そうですねー、たくさん売るという観点の得意という意味ではないですが、得意だとは思ってました。
父親も同じ営業職でしたが、週末にお客さんと電話で雑談したり、客先に上がりこんでお茶を飲んだり、そこに息子の僕も連れていったり。僕の営業のイメージってそんな感じだったので、大学を卒業して就職後は、「社内も含めてみんなと仲良くなる」をテーマに営業をしてました。楽しく談笑して、何か買ってくれるならいいですよね?そういうのなら得意でした(笑)。

社名「エグゼクティブ」の由来を教えてください。

社名を何にしようかと考えていた時に、どこかに行くので飛行機に乗ったんですが、乗り込む時に、「Executive class」とか「Economy Class」とかあるじゃないですか?その時、「Executiveにしよう!」と閃いたんです。それがきっかけです。
エグゼクティブな快適さ、エグゼクティブな思いやり、エグゼクティブな満足が得られる会社、株式会社エグゼクティブ、良い社名だと思いました。

何を目指して事業をやってきましたか?

創業当時の目的は、顧客と契約してお金をもらう、ってだけですよね。収入がなければ、どんどん資本金が減ってお金がなくなってしまうので。
そこからしばらく間、従業員を増やす、売上を上げるに注力していて、創業当時のキャッチコピーである「IT専門:Sales&Consulting」から、「ベンチャー企業にピカイチの営業力を!」と進化しました。「俺たちを雇ってくれないか?」という広告が当たり、営業代行が世の中に認知され始めてきたように思います。

営業代行が世の中に認知され始めてから、エグゼクティブはどのように変わっていきましたか?

その後キャッチコピーは、「営業マン・パラダイス」に変わり、2014年頃には「セールスポータルカンパニー」と変わって、営業に関わることなら全部頼めるようにと組織を作っていきましたね。技術会社が売ることを気にせず安心してモノづくりができるようにと。

さらに、2019年には、「働きたいけど、働きにくい人が、安心して働けるように」と変化して、現在の「良いモノが売れる世界に!」と行き着くわけです。

キャッチコピーがその時の感情を強く表しているのでしょうか?

そうですそうです、この会社はどこに向かっているんだろう、いやそれよりも僕自身何を実現したいのだろうって、なんか長いことずっと自問自答していたように思います。だからキャッチコピーがその時代ごとの会社の向かう道であり、僕自身の向かう道でもあったかな。
ちなみに、今のキャッチコピーはすごくしっくりきていて、歴代のなかでも一番気に入ってるんです。

創業して20年、これまでに一番心躍った事は何ですか?

例えば、自分でサービス作って、そのサービス名称を考えるじゃないですか?その自分で考えたサービス名称を、お客さんが呼んでくれたとき!

今話してて思ったんですが、ぼくはやっぱり、自由に何かがやりたくて、自由にやった結果、誰かが喜んでくれるのが好きなんですよね。思うんですけど、普通の企業では、おもいっきり相手を喜ばせるとか、案外難しいんですよ。

例えばですね、当社のサービスは、創業当初から1ヶ月単位でいつでも使ったりやめたりできるんです、しかも最初の頃は、使った結果、気に食わなかったらお金返しますっていう「無条件返金制度」をやってたんですよ。これは、ただ安心してサービスを使えるようにってだけなんですが、当時、色んな偉いオジサマ達から、それはやめろ、会社のリスクになる、とか言われてました。でも、そんな声を聞かずに自由にやってみました(笑)。自分で作った会社の自分で作ったサービスですからね。
誰にも気兼ねすることなく、思いきりできることが、たのしいんですよ。

エグゼクティブが20年続いた理由は何だと思いますか?

社員の活動自体がサービスな訳だから、正しい営業をする文化から作らないといけない、全員が品質の高い活動ができなくては、契約も止まってしまうんです。そういう意味では、お客さんが喜んでくれる品質をずっと提供できているから、客足が途絶えず、ずっと続けていられたんでしょうね。

あなたにとって、一緒に働く従業員はどんな存在ですか?

想像して欲しいんですが、「駆け出しの28歳社長、聞いたこともないサービス内容、従業員ゼロ、実績と経験ほぼなし、教育体制なし、墨田区の6畳の事務所、薄給。」あなただったら入社します?しないですよね?

でも、そんな状況でも入社してくれた人はいるんです。僕にとっては、従業員ってそんな状況でも入社して働いてくれる特別な人、なんです。
だから、入社してくれた方の為にも「入社してもおかしくないまともな会社」にしなくちゃだったんです。例えば、袖机もなくて荷物を入れられなかったのでそういった備品を増やしたり、印刷するにしても家庭用だと時間もかかるので、いわゆる複合機を買ったり、事務所をちょっと広くしたり、初めての賞与をだしたり・・・って、いわゆる、ちょっとずつ「まともな会社」にしていったんです。

それは今でも続いていて、こんな小さな会社に、わざわざ入社してくれた特別な人には「入社してよかったー」と思ってもらいたいんです。最終的には、当社に勤めたことが「自慢」になるところまでしていきたいなと。これがぼくの従業員に対する考え方です。

なるほど、恩返しのように捉えているということですね?

恩返し!それいいですね。そうかもしれないです。ぼくは営業の世界に変革をもたらしたいし、この世界を良くする何かを成したいと考えてるんです。
でも、世界を良くすることができる人間は、当然自分の会社を良くする事ができるよねってのがあって、自分の会社をちゃんとするには、自分の家族を幸せにできていないといけない、両親にも恩返して安心させなきゃならないって考えてます。大きな事を言う前に、まず目の前にある小さな事からです。
小さな事ができてから、その先の目標を言うことができる。恥ずかしい事を言ってしまうと、従業員は幸せにすべき対象って事です。

だから、5年前の15周年の時に、両親、家族、従業員を呼んでお祝いができたのは嬉しかったんです。その時の集合写真はずっと父親の部屋に飾られてました。


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